86 競技規則の変更

86.1 競技規則は、その規則自体で認められているか、または次の場合を除き変更することはできない。

(a) 各国協会規程では、競技規則を変更することができる。ただし、次の規則は変更することができない。定義、序の中の規則、スポーツマンシップと規則、第1章、第2章、第7章、規則42、43、69、70、71、75、76.2、79、80、以上の規則のいずれかを変更している付則の規則、または付則H、N、ISAF規定19、20、21、22。

(b) 帆走指示書では、競技規則を変更することができる。ただし、規則76.1、付則F、規則86.1(a)に記載された規則を変更することはできない。

ただし、帆走指示書では、マークに囲まれたゾーンを決定する艇身数を、「2」または「4」に変更することができ、その数字はすべてのマーク、およびそれらのマークを使用するすべての艇に適用される。帆走指示書にて規則または定義を変更する場合には、その規則または定義を明示し、変更を記載しなければならない。

(c) クラス規則では規則42、49、50、51、52、53、54のみを変更することができる。それらの変更は規則を明示し、変更を記載しなければならない。(注)この規則の2番目の文章は、2011年1月1日より有効となる。

86.2 規則86.1の例外として、ISAFは、制限のある状況(ISAF規定31.1.3参照)で特定の国際大会における競技規則の変更を許可することができる。その許可は、大会主催団体への承認文書の中、およびレース公示と帆走指示書の中に記載されていなければならない。そして、その文書は大会の公式掲示板に掲示されなければならない。

86.3 各国協会がそのことを規定した場合には、規則を発展させるために変更するまたは提案された規則を試すのであれば、規則86.1の制限は適用しない。各国協会は、これらの変更には協会の承認が必要であることを、規定することができる。